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活用事例

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File_016 /おさんぽハウス

2023.08.09

札の辻の交差点から西へ北国海道を歩いていると、左手に寺院が続きます。その向かい側に並ぶ民家群、青い小さな象さんの看板がかかる建物が2022年8月にオープンした「おさんぽハウス」です。

扉を開けるとそこには 異次元の空間が

表の地味な引き違い戸を開けると、赤・青・黄・緑・・いろんな色たちが目に飛び込んできます。入ると土間になっていて、左は天井を取って大きく吹き抜けになった真っ白なスペースの写真スタジオ。正面は赤ちゃんもゴロゴロできる畳の間で、壁面はカラフルに彩られた多目的スペース。

土間沿いに右側に目を見やると、駄菓子の商品展示に使用でき、階段にもなる幾何学的な構成に。その階段をたどって上にはロフトがあります。遊び心にあふれたこの空間を、大工さんも巻き込んでみんなで楽しくリノベーションしたのがカメラマンであり元保育士でもある「おさんぽカメラ」主宰の橋本由佳さんです。

子育てから繋がるご縁。お寺から地域にたのしさを生み出す

橋本さんは、保育士から子育て支援員に、そしてとあるご縁から「写真」を仕事にすることになりました。イベントで都市再生課の「結」を知り、大津市のリノベーションスクールに参加(最終年)。どんなことをすれば楽しい街になれるかのお題で、子どものアート展を日常的に(年2回ほど)などと提案しました。その後、本要寺の中紙住職とであい「小さくてもほっこりしたイベント。写真スタジオだけでなく地域の人も一緒に楽しめるような拠点が欲しい。」と話すと住職もまちづくりに興味があり、「昔は専門性の集約できる場所であったのがお寺。

忙しくて自分は今できないが、やってくれるなら協力する」とチャレンジしやすいように種々配慮をしてもらいました。 スムースにことが運び2022年6月に工事がスタート。

建物づくりもおもしろい ひとたちとのひろがりとつながり

幸いだったのは感性の合う大工さんとの出合いだったそう。自分で作った「空のティッシュケースを利用した模型」を見た二人の大工さんも「こんな提案する人ってはじめて!やろうやろう」と意気投合。彼らはイベント開催やカフェなどにも取り組むクリエイターたちでした。イベント的にリノベーションをするなど手伝って下さった方々とコラボ。この建物の廃材の額縁で写真展をやりたいと言ったら、額縁や木のオブジェも作ってくれた。それぞれが物語になり、面白がって話が通じる相手で良かった!

みんなの感想と地域との融和

外から見た景色と中の景色の違い子供たち、広いな!と キョロキョロびっくり。 カラフルな空間に「場所見知り」する子がしないと言ってくれる。橋本さんの人を巻き込む力か、出来ないとみんなが助けてくれる。みんなにとってここは、しんどさを共に楽しんだ、自分が手をかけた宝物の居場所なのでその愛着はひとしおなのだといいます。

お寺が多い地域であり、あいさつすると一人暮らしのお年寄りたちも「いいことしてるね。」と温かい声、地域に守られています。お寺が気軽に持ち家を貸すのはいい事で、ありがたいと感じる日々です。

File_016 / おさんぽハウス

2023年1月から子どもと一緒に楽しめる「おさんぽきっず」がスタート。詳しいことはInstagramをご覧下さい。

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