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活用事例

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File_007 / ホテル講 大津百町

2022.12.05

– 7棟の宿泊棟が分散し フロントのある『近江屋』から街を歩いて宿泊へ-

ホテル講 大津百町(こう おおつひゃくちょう)は、㈱谷口工務店(竜王町)が、市内に点在する空き町家7棟を同時期にリノベーションして、2018年8月にグランドオープンしました。

京町通りにある「近江屋」をフロントに見立て、街を歩いて買い物や飲食を楽しみながら宿泊する棟に向かうという仕組みで、大津の隠れた観光資源にスポットを当て、商店街の活性化を狙います。

「講」をプロデュースした岩佐十良氏(雑誌「自遊人」編集長)が目指すのは「新たな施設や名物・名産品を作るのではなく、昔から息づく文化や風土、人々の営みを観光資源化して地域を活性化するモデルを作ること」。

宿泊客一人あたり150円を商店街に寄付する「ステイファンディング」という日本初の試みも取り入れています。

大津町家に暮らすように滞在できる『鍵屋』

7棟の中でも、町家に暮らすように滞在できるホテルとして人気なのが、旧東海道から細い路地を入った奥にある二戸一の長屋を一棟貸しタイプのホテルにリノベーションした『鍵屋』(中央1丁目2―5)。

昭和初期に建てられたもので、全体が傾くほどいたんでいましたが、柱と梁と外壁を残して内部は新築同様の補修と断熱工事を施し、路地に面した格子や床回りはそのまま利用しています。

しゃれた床の間のデザインは生かし、書斎や、吹き抜けにキャットウォークを設けるなど、遊び心が溢れています。近隣も長屋に囲まれており、路地も改修されているので風情満点です。

緩やかに地域に溶け込み、にじみ出す

オープンして5ヵ月現在(2019年冬)の状況を、マネージャーの方に伺いました。

―街なかで7棟を一気に改修してオープンしましたが、近隣の方々の反応は?

「緩やかに地域にも溶け込み出している感じがします。近くのお店の方も、お客さんの買い物にもよく対応して下さっているようで嬉しいです。宿泊料は決して安くはないですが、旅の拠点として長期でゆっくり滞在されるお客様もいらっしゃるし、想像した以上にクオリティが高くて良かった、と評価してくださるお客様も多いです。

今後はさらに宣伝に力を入れて集客に努めたいと思います。また、一般の人も参加できる喫茶やギャラリーのようなイベントも開催していきたいです。」

大胆なプロジェクトで街に新しい風を吹き込んだ「講」。今後、はたしてどんな変化が街に生まれるのか楽しみです。

File_007 / ホテル講 大津百町

旧東海道やナカマチ商店街に面して分散する「ホテル講 大津百町」

商店街の名店をご案内するガイドツアー(16時〜約1時間)や大津町家をご案内するガイドツアー(10時〜約1時間)に、無料でどなたでもご参加いただけます。

  • 定休日:不定期に臨時休業あり
  • 住所:〒520-0043 滋賀県大津市中央1丁目2―6
  • 電話番号:077-516-7574
  • URL:https://hotel-koo.com
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