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活用事例

活用事例

File_004 / リュエルしなやか

2022.08.30

– シニアが集える憩いの場として地域に根ざして20年-

丸屋町アーケードを歩いていると、鳥獣戯画ふうののれんと、味のある字で書かれた看板が目に入りました。
中に入ると、おばあちゃんちに来たような昔懐かしい風情。左手のレクリエーション室ではちょうど、シニア世代の人々が「健康マージャン」に興じているところでした。

シニアカフェ「リュエルしなやか」(中央1丁目9―3)は、子育て後や定年後のシニアが集える憩いの場として、世代の趣味や学びの場づくりを目的に2000年に発足。
国内外の歴史や文化などに関する講座や各種ワークショップ、利き酒会やお茶会など多彩な企画で関心を集め、会員は現在およそ100人で男性は15%程です。会員からは「地域とはまた違う、この場所でのほどよい距離感が心地よい」との声が聞かれます。

08年から市内の別の空き町家を活動拠点としていましたが、会員が増え場所が手狭になってきたので、大津市のマッチング会を通じて12年に表通りに面した現在の町家に移転しました。町家にこだわっていた訳ではないが「木の家、古民家は魅力的な場所でした」とのことです。

しなやかに、時代に先駆ける

スタッフさんたちは発足当初から20年以上、ボランティアで会を支えてこられた方々です。自身の得意なことを生かしながらユニークな企画を打ち出してきました。

発足当時、シニアカフェは全国的にもまだ珍しかったため、自分たちで手探りで場づくりを進めてきたそう。「お互い遠慮せずに自分の考えや気持ちを出し合ってきたこと」が、長く続けてこられたことの秘訣だといいます。町家との出会いがあり、現在に至っていますが、会場探しなどが不要となり、自前の活動の場があるのはとても心強いと語ります。
場を活かしての活動から、各種倶楽部ができました。「パソコン倶楽部」「気軽にお抹茶倶楽部」「健康体操倶楽部」「麻雀倶楽部」などです。とくに「気軽にお抹茶倶楽部」は町家ならではの活動です。坪庭があり、設え、軸、お花など季節ごとの愉しみが出来ます。「健康体操倶楽部」も畳の部屋で横になりいろんな体操を行えます。

若い世代との交流

今後の課題は、シニア世代だけでなく、より若い世代も呼び込み将来につなげていくこと。将来シニアになる誰でもが、ふらりと訪れてお茶を飲み、よもやま話をしていけるような場所にしていきたいと考えています。
2021年3月に 畳に赤ちゃんを寝かせたり、お母さんが座ってほっとしてもらえる場所として「赤ちゃんの駅」に登録しました。利用はまだそんなに多くはありませんが、ゆ~ったりとした時間を過ごし、お母さんがほっこりとして帰って行かれます。スタッフもお婆さん役を楽しんでます。ふと立ち止まったら、勇気を出してのれんをくぐってほしいです。

時代を生き抜いてきたシニア世代の知恵と、若い世代の感性と情報力が交わり、新しい豊かな流れを生み出す―ここが将来、そんな場所になってほしいなと思います。

リュエルしなやか

シニアが集える憩いの場「リュエルしなやか」

一人でふらりとお茶に・・・グループで茶菓と共に趣味や語らいを・・
いろんな目的やシーンに応じてご利用いただきたい、そんな場を提供します。
まずは、お気軽に暖簾を分けてお立ち寄り下さい。

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