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活用事例

活用事例

File_005 / 佳山

2022.08.30

– カジュアルな雰囲気の大津町家で旬な食材を楽しむことができる本格的な日本料理店-

電車通り沿いに坂をどんどん上り、蝉丸神社まで来ると「Kasen」の看板が見えてきました。錆びた銅板が、古い石垣や電車の線路のある風景によくなじんでいます。

割烹料理店「佳山(かせん)」は、安江洋造さん・純代さん夫婦が、空き町家を改修し、2018年夏にオープンしました。

扉を開けると、ほっこりした赤土色の壁に、アンティーク感のあるインテリア。まるで雑貨屋さんのようなおしゃれな雰囲気に心が躍ります。安江さん夫婦の柔らかな笑顔に迎えられ、右手奥のカウンター席へ。ランチをいただきながらお話を伺いました。

この日のメニューは、野菜のかきあげに、だし巻き卵、野菜のおひたし、グリーンサラダ、ひじきの煮物等。彩り美しく、ほっとする優しい味です。一見、創作料理かなと思いましたが、店主の洋造さんは京都の老舗「浜作」で長年修行を積んだ純然たる割烹料理人。

夫婦の二人三脚で店ができあがる

「僕だけだったら、こんな店にはならなかったと思います」と少し照れるように洋造さん。
はじめは、京都にあるような伝統的な割烹料理店をイメージしていたそうですが、純代さんの「せっかく大津でやるなら、もっと自由に、カジュアルで入りやすい雰囲気がいい」という提案で、イメージが変わっていったそう。
元々インテリアが好きだったという純代さんは、古道具屋や骨董市などを巡って家具類を取り揃えただけでなく、お店の空間デザインもほぼすべて担当されたのだそうです。連れ合って20年という、お2人の息の合ったコラボレーションで素敵なお店が誕生しました。

店舗探し 〜 改修 〜 完成までの道のり

独立開業を決めて「浜作」を辞め、物件を探している時、グルメ好きの知人から「町家じょうほうかん」のことを聞き、そこで空き町家を紹介されたとのこと。
その家は、京阪電車の敷設に合わせて背面を切りつめ、道路整備に合わせて前面も軒切りしたため横長の独特の形になっていましたが、カウンターを置く割烹料理店にはまさにぴったり。「ここしかない」と決めました。

改修は2017年の夏から約1年かけて進めました。依頼した工務店が住宅専門だったためか、イメージが伝わりにくく苦心しましたが、妥協せずに店側の主張を貫き、納得するまでやり直しながら店を作り上げていきました。

「おいしいものをリーズナブルに食べられるのも大津の良さ。また、大津の街には宣伝はしていないけれど良いものがたくさんある。若い人がもっと来てくれれば街はきっと変わっていく」と洋造さん。
伝統の味をきっちり踏襲しつつも、若い人でも気軽に入れるフランクな雰囲気が佳山の魅力。すでに口コミで近隣の人たちの評判を呼んでいます。

File_005 / 佳山

旧東海道に面し、関蝉丸神社や京阪電車沿いに建つ「佳山」

京都で20年以上日本料理の修業を重ねた店主が、滋賀・大津の地のものを生かして彩りと味わい豊かな料理をご提供いたします。

  • 営業時間:昼の部:11時30分〜15時(予約制・最終入店12時30分) 夜の部:18時~(予約制・最終入店20時)
  • 定休日:水曜日・木曜日の昼 ※不定期に臨時休業がありますので、事前にお電話をお願いします。
  • 住所:〒520-0054 滋賀県大津市逢坂1丁目14―8
  • 電話番号:077-576-8458
  • URL:https://otsu-kasen.com
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